意識のはなし

COVID-19に関してわたしたちに今できること

COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大は世界各地で日に日に深刻化し、かつてないレベルで人々の生活を一変させています。そんななか日本では例年と変わりない春の行楽シーズンといった風情で不気味なほど危機意識が感じられません。「ほとんどの人にとってはふつうの風邪と変わらない」などという声も聞かれますが、そんなに害のないウイルスなら他の国々が経済を止めてまで感染拡大に歯止めをかけようとするでしょうか? しかもそこまでしても爆発的な広がりを防げていないというのに、まともな防疫対策を取っていない日本でのみなぜか感染が広がらないなんてことがありえるでしょうか? 海外メディアの多くが指摘しているとおり、日本は他国と比べて極端に検査数が少なくどの程度まで感染が広がっているのか実態がつかめないという、ある意味もっともリスクが高い状況とも言えます。さらにこの2ヶ月で明らかになったように政府がまったくもって当てにならない以上、ひとりひとりがよく考えて行動する必要があると思います。

手洗い等の予防策はもちろん大切ですが、問題はもはや自分が感染するかどうかだけではありません。わたし自身もし感染したとしても軽症あるいは無症状ですむでしょうが、だからこそ知らず知らず感染源となってしまう可能性があることをつねに強く意識して生活しています。周りにはたくさんのお年寄りや既往症をもつ人たちがいるわけで、リスクの高い彼らを危険にさらすことになるのですから。

それにウイルスからは免れられたとしても新型コロナの世界的流行がもたらす不況やそれにともなう社会的ダメージからは誰ひとり逃れられません。自分さえよければいいという考えで乗り切れるレベルの危機ではないのです。それは日本にもこれから確実にやってきますが、少しでもその規模を小さく抑えるためにひとりひとりが今できるかぎりのことをやる、そして来るべき厳しい時代に備えることが不可欠です。

いたずらに恐怖を煽るなという意見もあるでしょう。確かに過度な不安や恐れは免疫を低下させます。しかしだからといって不安や恐れを抱くべき要因が間違いなく存在しているのにそれから目をそらしていても問題が消えてなくなるわけではないのです。不安や恐れは身を守るために必要だから備わっている感情です。不安や恐れを感じるなら、安易に抑圧するのではなく、のみこまれるのでもなく、現状を正しく認識して合理的な自衛手段をとる。そういう健全さが今こそ求められています。

① こまめに手洗いをする。

強い殺菌剤を使うと免疫の一部でもある皮膚の常在菌が死んでしまうためふつうの石鹸で洗うのがベスト。

② 人混みを避け、人との距離を保つ。換気をする。少しでも体調が悪いときは外出しない。

とにかく感染しない、感染させない。地域内で存在が確認されていなくても周囲に感染者はいるという前提で、お年寄りや既往症のある人は体調の良し悪しに関わらずできるだけ外出しないほうがいいと思います。とくにお年寄りにハイリスク当事者である自覚が薄い人が多いように見受けられますので、周りにそういう方がいる場合は声をかけてあげたり、外出しなくてすむようなサポートをしてあげましょう。

③海外メディアから情報収集をする。

日本のメディアは政府の広報機関と化してしまったため、そこから得られる情報は限定的かつ偏っています。客観的に状況を捉えて的確な判断を下すためには国外の報道を活用するしかありません。

④セルフケアをする。

ーじゅうぶんに睡眠をとる。

ーバランスのとれた食事をする。

ー運動をする。

ー趣味や読書など気晴らしの時間を作る。

ー呼吸法や瞑想などストレスケアをする。

ちなみにボディートークのテクニックを使ったかんたんなセルフケアはこちら→脳をリセット! 大脳皮質のタップでセルフケア

まだ新しく未知の要素が多い感染症に対する恐れ、実際に何が起きているのかわからない、先が見えない不安、行動が制限されるストレス、経済的なダメージなどネガティブになって当然の状況がしばらく続きますので、そんななかでもポジティブな側面に目を向けて持ちこたえられるよういつも以上に念入りに心と体のメンテナンスをしましょう。

個人的にはボディートークがいちばんおすすめ(免疫強化、ストレス耐性の強化、睡眠や食事など生活習慣の改善、認知機能向上など今必要なものすべて、しかも遠隔でできる)ですが、他にもいろいろありますので、それぞれご自分に合う何らかのセラピーを選んで生活に取り入れてください。くれぐれもトンデモにだまされないように!

⑤政治に関心をもち選挙にいく! 

今回の一連の騒動で各国政府が講じてきた対策(防疫だけでなく多大な損失を被る企業や個人に対する支援)の内容、規模、スピード感を日本政府のそれと比べてみてください。政治が国民の生活や命に直結していることがこれほどはっきり浮き彫りになったのは初めてです。政府が情報を隠蔽し整合性のない対策で矛盾したメッセージを発し続けるだけで何の保障もしないなら国民が危機感をもって予防策を取ろうととしないのも無理はありません。こうして日常は侵蝕されていくのです。これを機に有権者として自分の一票の重さを認識し正しい選択をする人が増えることを切に願います。

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