BodyTalk

ボディートーク療法研究結果ー慢性痛改善に有効

2014年にボディートークの効果を検証する臨床試験が実施されました。

その結果が医学系雑誌で公表されていますのでご紹介します。

著作権の都合上、翻訳はできませんので以下は概要をまとめたものとなります。

アメリカでは慢性疼痛に悩まされる人が非常に多く、治療費や生産性の損失による社会的コストは年間5600億ドル(63兆円)にのぼると言われている上に、効果的な治療が難しい疾患として深刻な問題になっています。

そのためこの臨床試験では慢性疼痛の患者が対象に選ばれました。

実施条件や評価はアメリカ国立衛生研究所(NIH)の認定基準を満たす形で設定、結果はUCLA医学部教授で統計学を専門とするHonghu Liu博士によって記録され、解析方法や結果の評価の妥当性を担保しています。

◎実施方法概要

過去にボディートークを受けたことがない人を被験者とし、8週間にわたり週に1回のボディートークセッションを実施。

セッションは複数のボディートーク認定施術士があらかじめ決められた時間に遠隔地から行う。

その間、他の種類の治療は受けないことを条件とする。

半数はコントロールグループ(実際にはセッションを受けない)。

被験者は実施前後および期間中にオンラインの調査票を用いて痛みの度合、心理的要因、疲労感などを評価し報告する。

◎結果

遠隔セッションを受けた被験者のうち73.7%が慢性疼痛が緩和されたと回答。

うち64.3%は痛みのレベルが30%以上軽減、60%以上軽減したと答えたのは21.4%だった。

痛みの種類は関節リウマチ、腰痛、首の痛み、関節および筋肉骨格系の痛み、線維筋痛症など。

その他にも評価が行われた項目のうち、不安感、疲労感、社会参画に関する満足感、日常生活への影響、鬱、全体的な健康状態においても明らかな改善の傾向が確認された。

また、セッションはすべて遠隔で実施されたが、治療を受けたグループの被験者のうち42.9%は自分が治療を受けていると実感しており、35.7%は実施中にほてりや痛みが和らぐなどの体感的変化を経験したことを報告している。

◎まとめ

検証の結果、ボディートーク遠隔セッションは平均で13年間にわたる長期的な慢性疼痛の改善だけでなく、痛みが長く続く状況にともなう典型的な症状(心理障害や疲労感)や全体的な健康状態、生活の質の改善にも有効であることが実証された。

実施期間の最終段階になってはじめて改善を報告した被験者もいたことから、将来的にはより長期的な経過観察を含むさらなる検証の必要性が示唆されている。

検証結果の詳細データを含む論文全文は以下から有料でダウンロード可(英語)

Evaluation of BodyTalk, a novel mind-body medicine, for chronic pain treatment

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