Published on: 10/13/2024 | Last updated: 11/05/2024
成功、お金、幸せなどほしいものやなりたい自分を強く思い描くとそのとおりの現実が引き寄せられるという“引き寄せの法則”。最近ではそれを実現するための“マニフェステーション”も注目を集めているようです。こうした概念は“スピリチュアル”と思われがちですが、今やこのような現象を裏打ちする科学的メカニズムが明らかになっていることを知っていますか? それが意識に入ってくる情報をフィルタリングする脳の仕組みである脳幹網様体賦活系(RAS)。現実認識が形成されるメカニズムを理解して、うまく活用していきましょう。
目次
引き寄せ=情報の取捨選択を最適化
ボディートークを受けたら、
「ラッキーなことが立て続けに起きている。引き寄せですか?」
「収入が増えた。引き寄せですか?」
「いい出会いがあった。引き寄せですか?」
などなど、本当によく訊かれます。
引き寄せの法則というのは、ポジティブであれネガティブであれ自分の思考や感情が同類のエネルギーを引き寄せるという古くからある精神的な教義ですよね。
わたしはいつも脳科学で説明しているのですが、科学技術が高度に発達した今、こうした古代の叡智と最先端科学が巡り巡って同じ真理にたどり着いているのは興味深いところです。
それはさておき、この現象を脳科学的に捉えると、正確には“引き寄せ”ているわけではなく、自分にとって良いものを無意識に選び取れている状態です。
というのも、どんな人でもどんな時でも周りにはつねにプラスの要因とマイナスの要因が混在しています。しかし、脳の処理能力には限界があり、すべての情報を取り込むとキャパシティオーバーになってしまうため、情報をフィルターにかけて選択的に取り込む仕組みが脳には備わっているんです。
ボディートークではそのフィルターを最適化し、自分にとって有利な情報やポジティブな要因にフォーカスして意識に取り込めるようになるため、“運が良くなった”気がする人が多いというわけです。
脳の門番:網様体賦活系(RAS)
このフィルターとして機能するのが網様体賦活系(Reticular Activating System:RAS)です。
RASは脳幹と呼ばれる脳の深部にある神経細胞のネットワークで、脳の門番のような役割を担っています。つまり、感覚器官からもたらされる情報をふるいにかけ、どの情報を無視し、どの情報を取り込むかを選んでいるんです。
例えば、特定の車を買うことを考え始めたら、行く先々でその車種が目につくようになります。これは急にその車種と遭遇する機会が増えたわけではなく、興味を持ったとたんに以前はスルーしていた情報が意識に入るようになっただけ。
このように自分にとって重要度が高い情報を優先的に取り込み、関連性が低い情報は入らないようにフィルタリングすることで、脳がオーバーロードにならないように情報量を制限しています。
RASを活用すればなんでも叶う⁉︎
このメカニズムが正しく機能していれば、つねに自分にとって有益な情報に注意が向き、それに反応して行動すればすべてうまくいくはずなんですよね。
例えば、達成したい目標があるならば、それにつながるチャンスやリソース、人脈などはつねに周囲に存在しているわけですから、それらの情報が優先的に意識に入ってくるはず。
実現したい夢があるならば、それを具現化するために何をすればいいかが自ずとわかるはず。
そのために“RASを鍛える”として提唱されている方法はいくつかあります。
でも、実際にやってみてもなかなかうまくいかないという人が多いのではないでしょうか?
これらの方法で効果を上げるためには、かなりの時間と努力の積み重ねが必要になるため、ほとんどの人は途中で挫折してしまいます。
その理由は潜在意識と顕在意識の関係性にあります。
具現化するのは顕在意識ではなく潜在意識
RASのフィルターは、顕在意識で設定した意図や願望よりも、潜在意識に刷り込まれた信念システム(思い込み)に大きく左右されます。
なぜなら潜在意識は顕在意識の何十万倍ものパワーをもっているから。詳しいメカニズムは下の記事をご参照ください。
顕在意識でどんなに強く、何度も繰り返し願ってみても、
「成功するのはごく一握りの人だけ」
「自分は運が悪い」
「そんなにうまくいくはずがない」
「こんな夢は叶うわけがない」
「どうせ自分には無理」
「なにもかもうまくいかない」
などと無意識に思い込んでいれば、それに合致する情報が優先的に取り込まれるため、それがあなたにとっての“現実”となります。
そうなれば、いつだって身の回りにゴロゴロと転がっているチャンスにも気づけません。むしろネガティブな要因ばかりに意識が向いて「あー、やっぱりダメだ」とさらに否定的な思い込みが強化される悪循環が起きてしまうのです。
潜在意識に直接アプローチする方法
顕在意識から潜在意識を変えるのは難しい。そこでオススメなのが、潜在意識に直接アクセスできるテクニックを用いる新しい療法です。
当サロンで提供しているボディートークとPSYCH-K®︎のセッションには、上記のビジュアライゼーションやアファーメーションのような手法も含まれますが、潜在意識にアプローチできる脳や身体の状態を整えた上でそれらを行うため、ほとんど努力なしに比較的短い時間で結果が出やすくなっています。
ボディートーク
とくにボディートークはきわめて統合的なアプローチで信念システムを最適化できるため、ほとんどの方が数回のセッションで変化を実感されています。
潜在意識を書き換えるためのセラピーやツールのほとんどは、特定の思い込みを一つずつ外していくものです。
しかし、思い込みとは単体ではなく、数々の思い込みが複雑に絡み合い影響を及ぼし合っているネットワークなんです。それが“信念システム”と呼ばれるもので、これまでの人生のなかでさまざまな経験を通じて潜在意識に刷り込まれてきた数々の思い込みが複雑に絡み合ってできた糸玉のようなもの。
そこから糸を1本ずつ引き抜いていっても、糸玉は解けるどころか、間違ったところをぎゅっと引っ張ればよけいにきつく絡まってしまうことだってあります。
その点、ボディートークはどこがどう絡まっているかを細かく観察し、ほどけるところから順番にほどいていきます。ご本人が自覚していないネガティブな思考パターンや、顕在意識からは消し去られている記憶も含めて、さらに意識と身体機能の相互作用のバランスや、RASのフィルターを含む脳のワイヤリングも調整して、全体がポジティブを志向する本来の自然な状態を回復させることができます。
“引き寄せ”を最短で実感したい方はぜひお試しください。
PSYCH-K®︎
PSYCH-K®︎も潜在意識に直接アクセスできる独自のテクニックを用いて、ネガティブな思い込みを書き換えていきます。
ボディートークと違う点として、こちらは“施術”ではなく、ご本人が主体的にワークに取り組むのをファシリテートするセッションとなります。
主に言語を用いたワークになりますので、言語化のトレーニングや思考訓練としてもオススメです。
まとめ
引き寄せの法則、つまり思考が現実になるというのは今や科学的事実です。
それをサポートするRASを活用し、理想を具現化するためのいちばんの近道は、ボディートークやPSYCH-K®︎といった画期的なツールを使って潜在意識を解きほぐしつつ、ビジュアライゼーションやビジョンボードのような習慣を日常生活に取り入れること。
合わせ技で引き寄せを加速させましょう!